
「何度言っても片付けない」
「結局イライラして怒ってしまう」
子どもの片付けに関して、こうした悩みを感じている方はとても多いです。
そして多くの保護者が、「声かけの仕方がわからない」と感じています。
実は、子どもが片付けない原因は
やる気や性格ではなく、声かけの方向が合っていないだけというケースがほとんどです。
この記事では、
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なぜ声かけが重要なのか
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NGになりやすい声かけ例
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今日から使える具体的な声かけフレーズ
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年齢別の声かけポイント
を、わかりやすく解説します。
なぜ「声かけ」で片付けが変わるのか?
子どもは、大人のように
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先を見通す
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優先順位をつける
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面倒なことを自分で始める
という力が、まだ十分に育っていません。
だからこそ、
「何をどうすればいいか」を言葉でサポートする
声かけがとても大切になります。
声かけは、命令ではなく「道案内」のようなもの。
正しい方向を示せば、子どもは自然と動けるようになります。
ついやってしまいがちなNG声かけ
まずは、よくあるNG例を見てみましょう。
①「早く片付けなさい」
この言葉は、一番使われがちですが、
実は一番伝わりにくい声かけです。
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何を
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どこに
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どのくらい
片付ければいいのかが、子どもにはわかりません。
②「なんでこんなに散らかしてるの?」
これは子どもを責める言葉です。
責められると、
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やる気を失う
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反発する
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片付け=嫌なことになる
という悪循環が生まれます。
③「前も言ったでしょ」
子どもにとっては、
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過去の失敗を責められている
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できない自分を否定された
と感じやすい言葉です。
④ 親がイライラした状態で言う
同じ言葉でも、
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怒り口調
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ため息まじり
だと、子どもは内容より感情を受け取ってしまいます。
子どもと一緒に片付けるための基本の考え方
① 片付けは「できるようになること」
片付けは、
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教えれば身につく
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繰り返しで上達する
生活スキルのひとつです。
最初からできなくて当たり前、という前提を持ちましょう。
② 声かけの目的は「行動を引き出すこと」
叱ることでも、きれいにすることでもなく、
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子どもが動きやすくなる
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次につながる
ことがゴールです。
③ 完璧を求めない
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今日は半分できた
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昨日より早くできた
それで十分です。
今日から使える!具体的な声かけ例
ここからは、場面別に使いやすい声かけを紹介します。
【片付けを始めてほしいとき】
❌「片付けなさい」
⭕「どれから片付ける?」
❌「早くして!」
⭕「まず床に落ちてるおもちゃから戻そうか」
ポイント
→ 行動を具体化すると、子どもは動きやすくなります。
【やる気が出ないとき】
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「一緒に3分だけやってみようか」
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「ここまでやったら休憩しよう」
ポイント
→ ゴールを小さくするのがコツです。
【途中で止まってしまったとき】
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「ここまでできたね」
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「次はどれにする?」
ポイント
→ できている部分に目を向けます。
【終わったあと】
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「戻せたね」
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「自分でできたね」
ポイント
→ 結果より「行動」を認めます。
年齢別|声かけのコツと例文
【幼児期】
特徴
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集中力が短い
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遊び感覚が大切
声かけ例
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「どっちが早く箱に入れられるかな?」
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「このブロック、おうちに帰してあげよう」
【小学生】
特徴
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ルール理解が進む
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成功体験が大切
声かけ例
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「ここまでやったらOKにしよう」
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「昨日より早かったね」
【中高生】
特徴
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自立心が強い
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指示されるのを嫌がる
声かけ例
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「どうしたら片付けやすいと思う?」
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「必要なら手伝うよ」
声かけと一緒に整えたい環境づくり
声かけだけで片付くわけではありません。
① 戻す場所をわかりやすくする
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ラベル
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写真
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色分け
視覚的にわかる工夫が効果的です。
② 物の量を減らす
物が多すぎると、
どんな声かけも効きにくくなります。
③ 親が見本になる
「一緒にやろう」は、
何よりも強いメッセージです。
それでもうまくいかないときは?
毎日うまくいく必要はありません。
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疲れている日
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機嫌が悪い日
できない日があって当然です。
そんなときは、
「今日はここまででいいよ」
と、区切ることも大切です。
まとめ|声かけが変わると片付けは変わる
子どもと一緒に片付けるために大切なのは、
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命令しない
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責めない
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行動を具体化する
この3つです。
声かけは、子どもの行動をコントロールするためではなく、
できるようになる力を育てるためのサポート。
まずは
「一緒にやろう」
この一言から始めてみてください。
