
気づくと、机の上に書類が積まれている。
カウンターに郵便物が置きっぱなし。
帰宅後、バッグの中身を「とりあえず」床や椅子に置いてしまう。
片付けが苦手な人の多くが、無意識にやってしまう行動があります。
それが「とりあえず置く」です。
この「とりあえず置く」が積み重なると、
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片付けてもすぐ散らかる
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どこから手をつければいいかわからない
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常に部屋がごちゃついて見える
といった状態に陥りやすくなります。
この記事では、
「とりあえず置く」行動がなぜ起きるのかを整理しながら、
無理なくやめるための考え方と仕組み作りを詳しく解説します。
気合や根性に頼らず、
自然と片付く流れを作ることが目的です。
なぜ人は「とりあえず置いて」しまうのか
まずは原因を知ることが大切です。
「とりあえず置く」は、怠けではありません。
理由① 今すぐ判断したくないから
片付けには判断が必要です。
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どこにしまう?
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捨てる?残す?
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今やる?後でやる?
疲れているときほど、
判断を先送りしたくなり、「とりあえず置く」になります。
理由② 定位置が決まっていないから
物の住所が決まっていないと、
戻す場所がわからず、仮置きが増えます。
理由③ 動線と収納が合っていないから
使う場所としまう場所が遠いと、
戻す行動が面倒になり、置きっぱなしになります。
理由④ 片付け=後でまとめてやるもの、と思っているから
「後でやろう」が積み重なり、
結果的に“後で”が来なくなります。
「とりあえず置く」がもたらすデメリット
一度置いた物は、
高確率でそのまま居座ります。
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仮置きが定位置になる
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物の存在を忘れる
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片付ける量が一気に増える
つまり、「とりあえず置く」は
未来の自分に片付けを丸投げしている状態です。
「とりあえず置く」をやめるための大前提
まず知っておいてほしいのは、
完璧にやめる必要はないということ。
大切なのは、
「とりあえず置く」回数を減らすこと。
ゼロを目指さなくて大丈夫です。
考え方①「とりあえず置く」は判断の先送りだと知る
物を置いた瞬間、
実は判断を一度スキップしています。
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しまう
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捨てる
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処理する
このどれかを決めずに、
判断を保留している状態です。
「置く=判断していない」と気づくだけで、
行動が変わりやすくなります。
考え方② 置く場所ではなく「戻す場所」を先に決める
「とりあえず置く」を防ぐ一番の近道は、
定位置を決めることです。
ポイント
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よく使う物ほど、戻しやすい場所に
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ワンアクションで戻せる
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収納は7割程度に抑える
定位置が決まっていれば、
迷わず戻せるため、仮置きが減ります。
考え方③ 仮置きスペースを「管理する」
どうしても仮置きは発生します。
だからこそ、完全になくそうとしないことが重要です。
おすすめの方法
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仮置きトレーを1か所だけ作る
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毎日リセットする
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置いていい物を限定する
「どこにでも置いていい」状態をやめるだけで、
散らかり方は大きく変わります。
考え方④ 片付けは「まとめて」ではなく「ついで」
片付けを特別な作業にすると、
腰が重くなります。
おすすめなのは、行動のついでに戻すこと。
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帰宅したらバッグの中身を戻す
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着替えたら服を所定の場所へ
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使い終わったらすぐ戻す
「使う→戻す」をセットにすると、
「とりあえず置く」余地がなくなります。
考え方⑤ 判断を迷わせる物を減らす
迷う物が多いほど、
「とりあえず置く」は増えます。
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使っていない物
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同じ用途の物が多い
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必要かどうかわからない物
こうした物は、
過去の記事で紹介した
**「決断ルール」や「いつか使うかも基準」**を使って見直すと効果的です。
場所別|「とりあえず置く」を防ぐ工夫
リビング
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物を置ける平面を減らす
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家族共有の仮置きトレーを設置
玄関
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郵便物はその場で仕分け
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バッグ専用の置き場を作る
キッチン
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調理後すぐ戻せる収納配置
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一時置きスペースを限定
「とりあえず置く」を責めなくていい
疲れている日、忙しい日、
どうしても置いてしまうことはあります。
大切なのは、
「置いたままにしない仕組み」があるかどうか。
自分を責めるより、
仕組みを整える方がずっと効果的です。
まとめ|「とりあえず置く」は考え方で減らせる
「とりあえず置く」は、
片付けが苦手な人だけの問題ではありません。
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判断を先送りしているだけ
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定位置がないだけ
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仕組みが合っていないだけ
考え方を少し変え、
戻しやすい仕組みを作ることで、
片付けは自然と回り出します。
完璧を目指さなくて大丈夫。
今日ひとつ、「置く前に戻す」を意識するだけで、
部屋の景色は変わり始めます。
